上棟式(じょうとうしき)通常、棟上(むねあ)げ、建前(たてまえ)などといい、建築儀礼の一つである。建造物の骨組ができ、棟木(むなぎ)をあげたときで、家屋としての形態をとる最初である。新築の家に災難がないように神に祈念し、大工を主客に祝宴を行う所が多い。沖縄多良間(たらま)島ではこの日に棟木から縄梯子(なわばしご)をつるし、天から火の神が降臨されるといい、この日まで建築現場で火を扱うことは禁じられていた。棟木をのせると初めて人間のすみかとなると信じられてきたのである。洗米、神酒(みき)、塩、扇子、半紙、鏡餅(もち)、女性の髪の毛、化粧品などを飾り、餅をまく所が多い。家の四隅からまく餅をスミモチといい、とくに大きくつくり、中に硬貨を入れたものをまくが、これを拾うと縁起がよいという所もある。屋上に飾る道具に女性に関するものが多いことは、家屋は本来、女性の管轄下にあったことを示すものであろう。 躯体が屋根構造まで達し、いわゆる棟が上がると、一般的に行われている神道式では、「へいぐし」を用意します。 【上棟式を行う方への参考に (一般的な神道式)】 ・時間:通常夕方4時ごろから1時間程度 施主はここで挨拶をします。その時のポイントはこの3つです。 (1) 危険で力仕事の大変な作業が終わったことへのねぎらい |
地鎮祭(じちんさい・とこ しずめ の まつり)
地鎮祭(じちんさい・とこ しずめ の まつり)は、土木工事や建築などで工事を始める前に行う、その土地の神(氏神)を鎮め、土地を利用させてもらうことの許しを得る。これには神式と仏式がある。一般には、神を祀って工事の無事を祈る儀式と認識されており、安全祈願祭と呼ばれることもある。鎮地祭、土祭り、地祭り、地祝いとも言う。 地鎮祭の流れ 修祓(しゅばつ) 降神(こうしん) 献饌(けんせん) 祝詞奏上(のりとそうじょう) 四方祓(しほうはらい) 地鎮(じちん) 玉串奉奠(たまぐしほうてん) 撤饌(てっせん) 昇神(しょうしん) 直会 歴史的には「生け贄を捧げる」など怖い話もありますが、いずれにしても、八百八の神の土地のお陰様で豊かな恵みと生計を立てる糧としてきた大切な土地を一部お借りする儀式だと思います。 *お施主にご用意頂くもの 「地鎮祭の進行」 通常は、修祓(しゅうばつ)→降神の儀→献饌(けんせん)→祝詞奏上(のりとそうじょう)→四方祓い→鍬入れの儀→玉串奉奠(たまぐしほうてん)→撤饌(てっせん)→昇神の儀→直会(なおらい)と続きます。 *鎌入れの儀 ※声ははっきり元気良くが鉄則です。 *玉串奉奠(たまぐしほうてん) *直会(なおらい) ※「乾杯」ではありません。 Q&A「費用はどのくらい?」 ※熨斗袋の表は「御神饌料」「御初穂料」「御玉串料」と書きます。 |
竣工祭(しゅんこうさい)竣功祭とも書き、「ことをえのみまつり」ともいいます。 完成した建物を祓い清めて、末永い繁栄をお祈りします。 春の初めに祈年祭を行い、豊かなみのりと国の安泰を祈り、秋には収穫に感謝し新嘗祭を行うように、建築の初めに地鎮祭を行い、その完成に際しては神様に奉告して感謝と更なる守護を祈ることが大切です。 御祭神は上棟祭と同じく、その土地の産土大神(うぶすなのおおかみ)および、屋船久久遅神(やふねくくのちのかみ)、屋船豊宇気姫神(やふねとようけひめのかみ)、手置帆負神(たおきほおいのかみ)、彦狭知神(ひこさしりのかみ)の四柱の神とを主神としてお祀りします。 |